2010年3月23日火曜日


3月21日、名古屋大須の エレクトリックレディランドへ行ってきた。
レッドツェッペリンのコピーバンド「シナモン」のライブである。
ほぼ同世代のおじさん4人は、さすがの演奏力で、1曲1曲
きちんと演奏していった。
コピーといっても、レコードのコピーではなく、何年の、どこどこのライブの時の
あんときのツェッペリン の コピーであり、さらに その解説は
一切ないので、「わかる人にわかりゃいい」世界であり、どうも
「わからなくてもいいよ、僕らが楽しめれば」 の境地のようである。
とはいえ、手前勝手に楽しんでいるといった、自己中の感触はなく
いずれも、誠実な人間性を感じさせる人たちだった。
メンバー紹介も、もちろん、ロバートプラント!
ジミーペイジ! ジョンポウルジョーンズ!ジョン ボーナム!
と簡潔に呼ぶだけで、本人名は一切言わない。
聴衆は、非常にこなれた演奏に、十分満足するあまり
叫ぶ、ヒューヒューやるといった、盛り上げを
忘れていて、本人たちは、盛り上がらんなあ?と
心配しただろう。
結局、見に来ている人達は、かつてZEPにのめりこんだ
割と、インテリな、まじめな中年が多かったからではないか
と推察した。
一番驚いたのは、2回目のアンコールの、ラストの曲に
アキレス最後の戦い を演奏したことだった。
もっともテンションの維持がむつかしい、とっても大変な曲を
最後にもってきたこと自体に、彼らのこだわりと、自信が
はっきりと見えて、気持が良かった。
40年前の、結局一度も見られなかった、本物のZEPの
ライブ会場に、タイムスリップして、迷い込んだような
うれしい錯覚に酔いながら、「この内臓がブルブルと
震えるような、BASSの低音の響きを感じたのは
一体いつ以来だろう」と感慨ひとしおであった。
ドラムスだけは、どんなに練習しても、BONZOの
あの魔法のようなリズムを真似することは不可能
であるので、僕がコピーバンドに感動することは
ないだろうと思っていたが、ギターとボーカル
BASSの3人が、それを補って余りある練習量で
気持よく楽しませてもらった。
これだけのバンドなら、どこのFES.に出ても
喜ばれるだろうと思う。
コピーも文化である!と言いたい。
9時に終わって、高山へ帰ったのは12時すぎであった。
くたびれた!!

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